2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 リュミエール社作品集(37)

「研師とぺてん師」 コント。ハンドルを回す機械で何かを研いでいる人物。彼が男性にタバコに火をつけてあげる間に、2人の男たちがハンドルを回すと空気が出る地面の部分にいたずらをして、土が舞いあがるようにする。再びハンドルを回すところに一人の着飾…

 リュミエール社作品集(36)

「曲乗り」(1895) 馬に乗ろうとするが、なかなか乗れない男の様子を撮影。 コントである。馬を真横から撮影し、一生懸命に馬に乗ろうとする男と、一生懸命に馬に乗せようとする男の努力は無駄となり、何度やってもなぜか馬の向こう側に降りてしまう。…

 リュミエール社作品集(35)

「跳ね橋」 ケルン。ライン川にかかる橋を行き交う人々の様子を撮影。 前作で説明されていた船橋なのかは不明。 せっかくの跳ね橋なのに、撮影されているのは橋が閉じている状態。どうせなら、橋が開く過程を撮影してくれればおもしろかったのにと思う。 だ…

 リュミエール社作品集(34)

「土着民の結婚式」 南アルジェリアの結婚式を再現した作品。 ラクダに乗った人々の様子を見ることが出来るが、ナレーションによると本物の結婚式とはかなり違うという。ラクダに乗る人数はもっと少ないし、武器も持たないのだという。 「パレ・ロワイヤルの…

 リュミエール社作品集(33)

「金魚すくい」(1895) オーギュストが小さい娘を支え、娘が金魚鉢に手を入れて金魚をつかもうとする様子を撮影。 「金魚鉢」と同じ金魚鉢だと思われる。 「市長の到着」(1900) パリ万博に招待されたフランス各地の市長たちが歩いていく様子を撮…

 リュミエール社作品集(32)

「牛舎の内部」(1900) パリ万博のスイス村。乳絞りをする様子と、それに茶々を入れる男の様子を撮影。 練られた演出が垣間見える。茶々を入れる男が、牛から飛び出た牛乳を顔に浴びたり、コップに注がれた牛乳をうまく飲めずにこぼしたりという様子が…

 リュミエール社作品集(31)

「日本の舞踏3:人力車にのった芸者」 人力車がやってきて芸者を乗せて去っていく様子を撮影。 その視点が、さながら芸者と政治家の関係をスクープした写真のように感じられるのはなぜだろうか?カメラが置かれた場所が、スクープを狙うカメラマンと同じ場…

 リュミエール社作品集(30)

「花で飾った自動車のコンクール」(1899) 花で飾った自動車が道路を走り、人々が脇からそれを眺めている様子を撮影。 すぐ前で映画のカメラを回している人物がいる。 ナレーションによると、他にリュミエール社の作品でこのコンクールを撮影した作品が…

 リュミエール社作品集(29)

「消防隊の出発」 馬車に乗った消防隊が訓練で通りを走っていく様子を撮影。 2つのシーンが編集でつながっている。1本だけだと、あっという間に消防隊が通りすぎていってしまい、後は通りを映すだけになってしまうからだろうか? この作品は連作で消防隊の…

 リュミエール社作品集(28)

「ソーヌ川での水浴」(1897) 川に飛び込む男子学生たちの様子を撮影。 「ニコライ2世の戴冠式」(1896) 着飾ったニコライ2世らが階段を降りていく様子を撮影。 カメラの位置が遠く、画面も粗いために、服装などの詳細まではわからない。 公式式…

 リュミエール社作品集(27)

「狐狩り」 ローマ近郊。狐狩りに向かう馬に乗った人々と狩りに使われる多くの犬を撮影。「繋留気球から撮影したパノラマ」 気球から真下に向けられたカメラで撮影。 気球からの撮影なので、画面は安定せずブレまくるが、航空写真を思わせる垂直に真下に向け…

 リュミエール社作品集(26)

「シカゴ:警察隊」(1896) 警官たちが行進をする様子を撮影。 「ティエール、マクマオン、グレヴィ、カルノー、F・フォール」 1人の人物が5人の大統領に変装していく様子を撮影。 芸人の芸を撮影したものといえる。変装するたびに、名前の書かれた…

 リュミエール社作品集(25)

「鍛冶屋」(1895以前) 鉄の棒を叩く人物と、何やらレバーを回す人物の2人の様子を撮影。 1895年の最初の有料上映でも上映。 ナレーションによると別のバージョンもあり、そちらでは鉄の棒を叩く人物がネクタイをしていないという。 画像が多少粗…

 リュミエール社作品集(24)

「アスファルトで舗装工事をする労働者」 労働者たちがアスファルトを地面に塗る様子を撮影。 ドラム缶から液体を地面に撒き、コテでならしていく。 ドラム缶から立ち上る煙がリアリティをかもし出しているが、ナレーションによると有毒なのだという。 リュ…

 リュミエール社作品集(23)

「貨物の積み込み」 船に荷物を積み込む男たちの様子を撮影。 撮影はミネラル・ウォーターでおなじみのエビアンということが看板でわかるが、積み込んでいるのがミネラル・ウォーターかは分からない。ナレーションによると、当時すでにミネラル・ウォーター…

 リュミエール社作品集(22)

「セヴィリヤの行列」 セビリア。聖週間に行われる行列の様子を撮影。 キリストの像を載せた山車を信徒たちが担いでいる。だが、カーテンのようなもので遮られ、運んでいる人々の姿は見えない。ナレーションによると、山車が数トンもあることもあり、綿密な…

 リュミエール社作品集(21)

「99歩兵連隊:ロープ訓練」 垂れ下がったたくさんのロープをよじ登る訓練の様子を撮影。 2組目の中にホイッスルの前に動き出してしまう人がいておもしろい。 「トロカデロから見た万国博覧会」(1900) パリの様子を撮影。近くにエッフェル塔の下部…

 リュミエール社作品集(20)

「露営のダンス」 スペインの兵隊たちが、ダンスを踊っている様子を撮影。 「阿片窟」 ベトナム。ぐったりと横になりながら、阿片を吸う男女の姿を撮影。 ナレーションによるとぐったりとしているのは芝居で、屋内のように見えるが、屋外で撮影されたものだ…

 リュミエール社作品集(19)

「金魚鉢」 金魚鉢の中の金魚の様子を撮影。 光の反射具合が絶妙。ナレーションによると、1964年のカンヌ映画祭でルイ・リュミエールを称える上映が行われ、この作品をみたフリッツ・ラングが感嘆。「効果的な照明だ」と語ったらしいが、太陽光で撮影さ…

 リュミエール社作品集(18)

「子犬の入浴」 父子が子犬をブラシでゴシゴシと洗う様子を撮影。 「頭にかごをのせた女」(1902) カリブ海、マルティニク島。頭に根菜の入ったかごを乗せた女性たちが、列になって歩いていく。 彼女たちは、秤の上に一度乗ってから歩いていくのだが、…

 リュミエール社作品集(17)

「工場の出口2(リヨンのリュミエール工場)」 3バージョンのうちの1つ。 「女王の中の女王の山車」(1898) パリの謝肉祭のパレード。いろんな団体から1人ずつ女王が選ばれ、山車に乗ってパレードしている様子を撮影。 数人の女王を見ることができ…

 リュミエール社作品集(16)

「鳥使い」 チュイルリー広場。鳥に餌をやり、自在に操る鳥使いの様子を撮影。 餌を持った手に向かって飛んでくる鳥の不自然な動きに、一瞬フィルムを逆回しにしているのかと思ったが、後ろの方の馬車が普通に走っているので違うことに気づく。 この動きの不…

 リュミエール社作品集(15)

「ナイル川のダム」 カイロにあったエジプト最大のダムにかかる橋を行き交う人々を撮影。 ダム自体が撮影されているわけではない。 おもしろかったのが、橋の真中にトロッコ用のレールがあり、そこに西洋人が乗り、地元の人が押している様子。坐ったままで、…

 リュミエール社作品集(14)

「身づくろいする日本人女性」 髪結いを終え、手伝ってもらいながら帯を締める日本人女性の姿を撮影。 きちんと身づくろいした少女が脇にいて、カメラを気にしている。 後半、帯を締めている女性に何かを渡すポーズを取ってじっとしている少女の姿(写真と間…

 リュミエール社作品集(13)

「カルモー:コークスの取り出し」(1896) 機械によって押し出されるコークスに水をかけて冷やす様子を撮影。 以前にパソコンのモニター上で見たときは、水をかけることでコークスが崩れていると思ったが、男が棒で崩していることがわかった。画面が小…

 リュミエール社作品集(12)

「シネマトグラフ上映館」 ロンドン。シネマトグラフの上映館前の様子を撮影。 正装をした、比較的上流階級の人々が多い。 前にネットで同じ作品を見たときは、人々の服装に気づかなかった。画面が小さかったからだろうか? 「チュイルリーの泉水」 パリ。噴…

 リュミエール社作品集(11)

「インディオの食事」 メキシコの場末。インディオの人々が集まって坐っている様子(数人は何かを食べている)を撮影。 メキシコでのリュミエール社の代理人がインディオたちの中にいて、インディオたちにいろいろ指示を出している。しまいには、インディオ…

 リュミエール社作品集(10)

「椰子の下のロバ」 ファラオの首都メンフィス。後ろにラムセス二世の像が横たわる前を、ロバに乗った人々が椰子の木の間を縫って走っていく。 なぜか後のハリウッドにおけるエジプトのシーンを思い出してしまった。この現実感の欠如は何なのだろうか?ハリ…

 リュミエール社作品集(9)

「セントジェームス宮殿の下番衛兵」(1897) ロンドン。今でも使われているモコモコの縦長の帽子を被った衛兵たちの行進。 こういう元々様式化されたものは撮影しやすかったことだろう。 「病人の輸送2」 野外でタンカに乗った病人たちが馬車から降ろ…

 リュミエール社作品集(8)

「寺院の前で小銭を拾う安南の子供たち」 白人の女性が、鳩に餌をやるように小銭を撒き、ベトナムの子供たちが拾う光景を撮影。 ナレーションでは「植民地時代の気前よさを垣間見るようだ」と語っているが、私にはショッキングな映像だった。 ベトナムの映像…