2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

映画評「猫のなる木」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]NOW YOU TELL ONE [製作]バワーズ・コメディ・コーポレーション [配給]ロバートソン=コール・ディストリビューティング・コーポレーション[監督・製作・脚本]出演チャールズ・バワーズ [監督…

映画評「スタン・ローレルの一面記事」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]ON THE FRONT PAGE [製作]ハル・ローチ・ステュディオズ [配給]パテ・エクスチェンジ[監督・脚本]ジェームズ・パロット [脚本]スタン・ローレル[出演]スタン・ローレル、リリアン・リッチ、タ…

映画評「危機一髪男ハリー危険接近」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]DANGER AHEAD [製作]ウェスト・ブラザース・プロダクションズ [配給]ワイス・ブラザース・アートクラス・ピクチャーズ[監督]スコット・ペンブローク [製作]ビリー・ウェスト、ジョージ・ウェス…

映画評「チャーリー・チェイスの他言は無用」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]MUM'S THE WORD [製作]ハル・ローチ・ステュディオズ [製作]パテ・エクスチェンジ[監督]レオ・マッケリー [製作]ハル・ローチ[出演]チャーリー・チェイス、ヴァージニア・ピアソン 再婚した夫…

映画評「CHARLEY MY BOY」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [製作]ハル・ローチ・ステゥディオズ [配給]パテ・エクスチェンジ[監督]レオ・マッケリー [製作]ハル・ローチ [撮影]ハリー・W・ガースタッド [編集]リチャード・C・キュリアー[出演]チャーリー・…

映画評「ブロモとジュリエット」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]BROMO AND JULIET [製作]ハル・ローチ・ステュディオズ [配給]パテ・エクスチェンジ[監督]レオ・マッケリー [製作]ハル・ローチ [撮影]レン・パワース [編集]リチャード・C・キュリアー[出演]…

映画評「チャーリー・チェイスのキツネ狂い」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]CRAZY LIKE A FOX [製作]ハル・ローチ・ステュディオズ [配給]パテ・エクスチェンジ[監督]レオ・マッケリー [製作]ハル・ローチ [撮影]レン・パワース [編集]リチャード・C・キュリアー[出演]…

映画評「駄法螺大当り」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE SHOW OFF [製作]フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー [配給]パラマウント・ピクチャーズ[監督]マルコム・セント・クレア [製作補]ウィリアム・ルバロン [原作]ジョージ・ケリー [脚本]ピエ…

映画評「ロイドの福の神」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]FOR HEAVEN'S SAKE [製作]ハロルド・ロイド・コーポレーション [配給]パラマウント・ピクチャーズ[監督]サム・テイラー [製作]ハロルド・ロイド [脚本]テッド・ワイルド、ジョン・グレイ、クライ…

映画評「キートンのラスト・ラウンド」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [別題]拳闘屋キートン [原題]BATTLING BUTLER [製作] バスター・キートン・プロダクションズ [配給]メトロ=ゴールドウィン=メイヤー(MGM)[監督・製作]バスター・キートン [製作総指揮]ジョセフ…

映画評「黒い鳥」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE BLACKBIRD [製作・配給]メトロ=ゴールドウィン=メイヤー[監督・原案]トッド・ブラウニング [脚本]ウォルデマー・ヤング [撮影]パーシー・ヒルバーン [編集]エロール・タガート[出演]ロン・…

映画評「エドガー・アラン・ポーの鐘」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE BELLS [製作・配給]チャドウィック・ピクチャーズ[監督・脚本]ジェームズ・ヤング [製作]I・E・チャドウィック [原作]アレクサンドル・チャトリアン、エミール・エルクマン [撮影]L・ウ…

映画評「海の野獣」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE SEA BEAST [製作・製作]ワーナー・ブラザース[監督]ミラード・ウェッブ [原作]ハーマン・メルヴィル [脚本]ベス・メレディス [撮影]バイロン・ハスキン、フランク・ケッソン [出演]ジョン…

映画評「三悪人」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]3 BAD MEN [製作・製作]フォックス・フィルム・コーポレーション[監督・製作]ジョン・フォード [原作]ハーマン・ホイテカー [脚本]ジョン・ストーン [撮影]ジョージ・シュナイダーマン[出演]ジ…

映画評「イバニエスの激流」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]TORRENT [製作]コスモポリタン・ピクチャーズ、メトロ=ゴールドウィン=メイヤー(MGM) [配給]メトロ=ゴールドウィン=メイヤー(MGM)[監督・製作]モンタ・ベル [製作]アーヴィング…

映画評「ボー・ジェスト」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]BEAU GESTE [製作・配給]パラマウント・ピクチャーズ[監督・脚本]ハーバート・ブレノン [製作]ジェシー・L・ラスキー、アドルフ・ズーカー、ウィリアム・ルバロン [原作]パーシヴァル・クリス…

映画評「雀」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題] SPARROWS [製作]ピックフォード・コーポレーション [配給]ユナイテッド・アーティスツ[監督]ウィリアム・ボーダイン [原作]ウィニフレッド・ダン [脚本]C・ガードナー・サリヴァン [撮影]チ…

映画評「熱砂の舞」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE SON OF THE SHEIK [製作]フィーチャー・プロダクションズ [配給]ユナイテッド・アーティスツ[監督・製作]ジョージ・フィッツモーリス [原作]E・M・ハル [脚本]フランセス・マリオン、フレ…

映画評「真紅の文字」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE SCARLET LETTER [製作・配給]メトロ=ゴールドウィン=メイヤー(MGM)[監督・製作]ヴィクトル・シェーストレーム [原作]ナサニエル・ホーソン [脚色]フランシス・マリオン [撮影]ヘンド…

映画評「ラ・ボエーム」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]LA BOHEME [配給]メトロ=ゴールドウィン=メイヤー(MGM)[監督]キング・ヴィダー [製作]アーヴィング・サルバーグ [原作]アンリ・ミュルジェール [脚本]フレッド・ド・グレザック [撮影]…

映画評「ダグラスの海賊」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE BLACK PIRATE [製作]エルトン・コーポレーション [配給]ユナイテッド・アーティスツ[監督]アルバート・パーカー [製作・原作]ダグラス・フェアバンクス(エルトン・トーマス名義) [脚本]ジ…

映画評「肉体と悪魔」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]FLESH AND THE DEVIL [製作・配給]メトロ=ゴールドウィン=メイヤー(MGM)[監督]クラレンス・ブラウン [原作]ヘルマン・ズーデルマン [脚本]ベンジャミン・F・グレイザー [撮影]ウィリア…

映画評「ドン・ファン」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]DON JUAN [製作]ワーナー・ブラザース[監督]アラン・クロスランド [脚本]ベス・メレディス [出演]ジョン・バリモア、メアリー・アスター、ジェーン・ウィントン、ジョン・ローシュ、ワーナー・…

その他の日本映画 1926年

大正活映で小説家の谷崎潤一郎と共に「アマチュア倶楽部」(1920)などの野心的な映画製作を行ったトーマス栗原が、1926年に死去している。谷崎潤一郎は、大正活映がトーマス栗原による野心的な芸術映画をやめた段階で、すでに映画との関係を絶って…

キネマ旬報ベスト・テン 1926年度

1926年度の、キネマ旬報ベスト・ワン選出作品は以下の通り。 1926年から前回まであった「芸術的」「娯楽的」の区分が廃止された。また、外国映画のみだった対象に日本映画も加わるようになった。 ちなみに、当時は読者の投票により選出される形式だっ…

輸入映画−1926年

この年公開された映画としては、下記のような作品がある。 フランス 「鉄路の白薔薇」「翡翠の箱」「エルドラドオ」「生けるパスカル」「噫無情」「雪崩」 アメリカ 「アイアン・ホース」「殴られる彼奴」「海の野獣」「弥次喜多従軍記」「ダグラスの海賊」…

文部省の映画製作とニュース映画とアニメ 1926年

文部省は東京シネマ商会を使って、多くの教育映画を製作していた。「壷」「我国の古武道」(1926)が製作されている。 軌道に乗るところは多くなかったニュース映画の分野では、国民新聞社による「国民ニュース」が1926年4月よりスタートし、193…

新しい文化として日本人に受け入れられた映画

1920年代は映画が新しい文化として日本人に受け入れられるようになった時代でもある。1922年の当時の東京市及び隣接郡部には、112の映画館があり、年に1740万人の入場者があった。これは、人口一人あたりの平均入場回数5.07回だった。寄…

ドキュメンタリー映画 1926年

ドキュメンタリーの分野では、白井茂が震災から復興する東京の様子を撮影した「航空船にて復興の帝都へ」(1926)などが作られている。 1924年から1926年の大正時代末期には、教育映画業者82社によって製作・発売されたドキュメンタリー映画が…

マキノプロ 順調な映画製作と上がらない収益

衣笠貞之助が独立したマキノ・プロダクションだったが、昨年デビューした市川右太衛門が「快傑夜叉王」(1926)でスターとなる活躍を見せていた。他にも「影法師捕物帳」「新釈紫頭巾」(1926)などに出演している。「新釈紫頭巾」は、右太衛門の熱…