ストーリー紹介「人間タンク」

 原題「THE MASTER MYSTERY」 製作国アメリ
 ロルフ・フォトプレイズ製作 オクタゴン・フィルム・インク配給
 監督ハリー・グロスマン、バートン・L・キング 出演ハリー・フーディーニ

1. Living Death

 国際特許会社は、反トラスト法に違反した活動を隠していた。社長のブレントはそのことで良心の呵責に苛まれていたが、副社長のバルコンはそんなブレントに対して不満を抱いていた。ある日、ブレントの元にマダガスカルを訪れていた部下が戻ってきて、人間の脳を移植した人型ロボットについて報告する。その夜、その人型ロボットがブレントの家にやって来て、毒入りの蝋燭を使ってブレントを狂気に陥らせる。社員に成りすまして国際特許会社の活動を監視していた司法省のロックが疑われるが、嫌疑は晴れる。その後、人型ロボットとその一味はブレントの家へやって来て、ブレントの娘を誘拐しようとする。ロックはそれを阻止しようとするが、結局は拘束着を着せられてしまう。


2. The Iron Terror

 自力で拘束着から脱出したロックは、助けに来た警官たちと共にブレントの娘を救い出す。ロックは、知り合いの科学者にブレントを元に戻す解毒剤の作成を依頼する。一方で、ブレントと共に発狂したブレントの部下は、ロボットの一味に連れ去られる。解毒剤を飲まされて正気を取り戻した部下は、ブレントの娘を連れ出すことを命じられる。一方、ロックは解毒剤が完成した報告を聞いて科学者の元へと向かうが、先回りしたロボット一味によって科学者は殺され、ロックも捕まってしまう。


3. The Water Peril
4. The Test
5. The Chemist's Shop
6. The Mad Genius

 縛られて吊るされたロックだが、見張りをやっつけて脱出する。ロックは、ブレントの妻が誘い出されて波止場に向かったこと知り、後を追う。そこで再びロボットの一味に捕まり、箱に入れられて海に投げられるが、脱出する。その後、再び捕らえられたロックは、電気椅子に縛り付けられる。


7. Barbed Wire

 電気椅子から逃れたロックは、副社長バルコンの息子ポールと愛人のドラが口喧嘩をしているのを目撃。ドラをそそのかして、ポールの秘密を知ろうとする。ドラは同意し、ロックはブレントの娘を呼び出す。しかし、口喧嘩はポールとドラの狂言で、ロックとブレントの娘は捕らえられてしまい、ロックはワイヤーでグルグル巻きにされる。


8. The Challenge

 脱出したロックは、父の代わりに役員会に出席するブラント社長の娘に、特許を公開して反トラスト法違反をやめさせるように説得する。しかし、副社長のバルコンは、それまでブラント社長の秘書だった女性が、ブラントの隠し子であり、秘書にもブラントが持っていた権利の半分が与えられると主張し、秘書の乳母だったという老婆に証言させる。その後、ロックは再び捕らえられ、老婆の元を訪れたブラント社長の娘も捕らえられてしまう。


9. The Binding Ring

 ロックとブラント社長の娘は脱出に成功。ブラント社長の娘は、発狂した父を治す薬を持っている男を紹介され、怪しげな屋敷へと向かう。そこにロックもやって来ていた。2人は再びロボットの一味に捕らえられる。ロックは壁に括り付けられ、首にかけられた縄で絞められる。


10. The Binding Ring
11. The Net

 ロックとブラント社長の娘は脱出に成功。2人は結婚をすることを決意し、ブラント社長の娘は婚約していたバルコン副社長の息子ポールに婚約の破棄を通知する。ロックとブラント社長の娘の結婚式を発表するパーティで、ポールはロボット一味を使って2人を拉致。捕らえられたロックとブラント社長の娘の元に、ロボットの影が忍び寄る。


12. The Death Noose

 ロックとブラント社長の娘は脱出に成功。国際特許会社の実権はブラント社長の娘に渡ることになる。それをよしとしない副社長のバルコンは、ロックを呼び出して毒ガスで倒す。一方、改心したブラント社長の秘書だった女性は、ブラント社長の娘にブラント社長を正気に戻す薬のありかを教える。しかし、娘はロボット一味によって捕らえられ、ロックが助けに向かうが、捕らえられる。


13. The Flash of Death

 ロックとブラント社長の娘は脱出に成功。バルコンとロボット一味は、狂気に陥って入院していたブラント社長を誘拐する。ロックとブラント社長の2人の娘は、屋敷の地下に秘密の洞窟があり、ロボット一味がそこを使っていたことを突き止める。調査に向かうロックは、バルコンに見つかり格闘になり、格闘中に落石が起こる。


14. The Tangled Web

 落石でバルコンは死亡するが、ロックは生き残る。ロックたちは、誘拐されていたブラント社長も助ける。一方で、ブラント社長の娘だと思われていた元秘書の女性は、実は解毒剤を依頼していた科学者の娘であることが分かり、2人は再会する。その部屋に、ロボットがやって来る。


15. Bound at Last

 ロボットから逃げ出したロックたちは、ロボットに入っていたのはバルコンであることを科学者から知る。科学者は、解毒剤でブラント社長を正気に戻す。ここで、科学者がかつてブラント社長に特許を盗まれてマダガスカルに去ったこと、その途中で家族を失ったことが明らかになる。しかし、ブラント社長は、ロックが科学者の息子であることを2人に伝える。丸く収まりかけたときに、再びロボットがやって来る。ロボットを特殊なガスで倒したロック。そして調べてみると、ロボットの中に入っていたのはバルコンの息子のポールだった。