ピックフェアの活躍 メアリー・ピックフォード

 ハリウッドを代表する女優になっていたメアリー・ピックフォードは、自らが設立者の1人であるユナイテッド・アーティスツ社が配給するための作品の第1作として、ポール・パウエル監督の「青春の夢」(1920)を製作、出演している。続いて「シャボンの泡」(1920)にも出演している。

 「青春の夢」は舞台化もされていたヒット小説の映画化作品である。当時28歳だったピックフォードは、気難しい伯母に養われている孤児のポリアンナを演じた。作品は大ヒットしたが、ピックフォードは善良すぎる少女役を演じるのに飽きていた。また、徐々にポリアンナのような役柄も、流行遅れになり始めていたと言われている。

 「シャボンの泡」は少女役に飽きていたピックフォードが成年の女性役を演じた作品で、ピックフォードはお客に恋をした洗濯女を演じた。