D・W・グリフィスのデビュー

 後に「イントレランス」「国民の創生」といった作品で名を残すD・W・グリフィスがこの年、映画界入りしている。

 D・W・グリフィス夫妻は、ニューヨークで作家になることを目指しつつ、巡業の舞台俳優の仕事をしていた。生活のためにシナリオ(「トスカ」の翻案)を書き、エジソン社のエドウィン・S・ポーターに提出したが採用されなかった。代わりにグリフィスはエジソン社と俳優として契約し、ポーターの「鷲の巣から救われて」(1907)に出演した。