アメリカン・ミュートスコープ・アンド・バイオグラフ社 1907年

「TRIAL MARRIAGES」

 結婚の前に、トライアルとして生活を送ることを勧める文章を新聞で読んだ男性が、4人の女性とトライアルの結婚生活を送るがうまくいかない。

 当時、女性の社会運動家が、トライアルの結婚生活を提唱しており、実際に新聞に掲載されたものからすぐに映画化された作品だという。当時の映画のネタは新聞に依存していたと言われるが、その一例と言える。

 映画自体はエキセントリックだったり、ぐうたらだったりといった極端なキャラクターの女性ばかりが登場してうまくいかない様子をコメディとして描いている。映画の作り手は、ハナからトライアルの結婚生活という提案を小バカにしているように感じられる。


「FIGHTS OF NATIONS」

 様々な国や人種の人々のケンカを描く。

 最後には様々な人種の人々がアメリカでは平和に暮らしていることが描かれる。

 発想は面白く、それぞれの人種がステレオタイプに描かれているのも面白い。プロパガンダ臭はするにしても。