キーストン時代のチャップリンの作品「もつれタンゴ」
キーストン社のスターだったフォード・スターリング、ロスコー・アーバックルとの共演作。
1人の女性を巡って、チャーリーを含めた3人による恋の鞘当てが行われる。パワフルなアーバックルと比べると、スターリングとチャーリーはキャラクターが確立されていない。だが、テーブルがあると思ってヒジをつこうするが、間隔を間違えてよろけるといったこの後多用されるギャグを見ることができ、チャップリンのパントマイム芸の一端が見え始めている。
ちなみに、この作品のチャップリンはいつものチョビ髭ではなく、素顔で演じている。比較的金持ちたちが集まっていると思われるダンスホールが舞台なので、浮浪者の格好は合わないと思ったのだろうか?当時のチャップリンがまだ、自らのキャラクターを確立できていなかったことがわかる。また、「チャップリン映画」ではなく、「キーストン映画」の一員としてチャップリンが存在していたこともわかる。
(DVD紹介)
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