キーストン時代のチャップリンの作品「忙しい１日（つらあて）（多忙な一日）」

　他の女性の後を追っかける夫に怒った妻が、夫と女性を追い掛け回す。

　チャーリーは出てこない。この作品の中でチャップリンが演じているのは「妻」だ。チャップリンは女装でこの作品に出演している。しかも、何らかの事情で女装をしなければならないといったような設定ではなく、最初から女性という設定で演じられている。

　パレードが行われている中をドタバタが繰り広げられている。もしかしたら、パレードを使って何か作品を撮れないかというアイデアから撮られたのかもしれない。当時のキーストン社では、よくそのような発想で作品が作られたらしい。