映画評「CHARLEY AT THE BEACH」

 製作国アメリ
 ネスター・フィルム・カンパニー製作 ユニヴァーサル・フィルム・マニュファクチュアリング配給
 監督・製作パット・サリヴァン

 チャールズ・チャップリンをモデルにした主人公が登場するアニメーション映画。浜辺に現れたチャーリーが、更衣室を除いたりした結果、警官に終われる。キーストン時代の頃の悪い奴だったころのチャーリーである。

 チャップリンの人気の高さを証明する作品と言えるが、アニメとしてはさほど工夫されていないように感じられた。1919年頃のチャップリンは、この作品のような単純なドタバタ作品を作らなくなっていた。センチメンタルになったチャーリーよりも、悪い奴だったチャーリーを愛する人々も当時は多く存在していたという。そうした状況から、アニメであってもチャーリーを見たいという多くの人々の欲求がこうした作品を生み出す土壌となったのだろう。