映画評「THE LIGHTNING RAIDER」

 製作国アメリカ 製作アストラ・フィルム 配給パテ・エクスチェンジ
 監督・脚本ジョージ・B・サイツ 出演パール・ホワイト、ワーナー・オーランド

 「ポーリンの危難」(1914)などに出演し、連続映画の女王として活躍したパール・ホワイト主演の連続映画。私が見たのは、そのうちの10分程度である。

 「ポーリンの危難」では男性のヒーローに助けられる役柄だったが、この作品のホワイトは泥棒である。博物館に忍び込み、貴重な花瓶を盗む一方で、警察の目をくらますために展示物のミイラを窓から外へ放り投げる荒々しさも見せる。また、ライバルとしてオーランド演じるチャイナ・マフィアのボスを登場させてもおり、登場から時代を経るにつれて、様々な工夫を加える必要があったことが伝わってくる。