映画評「BIG GAME」

 製作国アメリカ ローリン・フィルム製作 パテ・エクスチェンジ配給
 監督アルフレッド・J・グールディング 製作ハル・ローチ 出演スナブ・ポラード

 イスラム圏の国に旅行に来ていた男と召使は、新しい妻を探しているスルタンの宮殿に迷い込む。

 長い顔が特徴的なスナブ・ポラード主演の短編スラップスティック・コメディ。当時、ハル・ローチのスタジオには、ハロルド・ロイドの作品や「ちびっ子ギャング」シリーズと言った短編コメディが多く製作されていた。この作品もその1つ。

 見た目が特徴的なポラードは、ロイド作品の脇に登場すると目に付いて映画にアクセントを与えるのだが、単体の主演だと見た目以外は地味で、取り立てて面白いギャグも感じられなかった。

 舞台はスルタンの宮殿。当時のスラップスティック・コメディにはスルタンの宮殿が良く出てくる。だいたいスルタンは太っており、好色だ。これが、当時のスルタンのイメージだったのだろう。