映画評「SUNSHINE GATHERERS」

 製作国アメリカ プリズマ製作

 カリフォルニアの桃栽培の様子から、収穫されて工場で缶詰めになり、調理されるまでを描いた作品。一種のドキュメンタリーだが、それよりもこの作品の主眼は、カラー撮影の実験にあったことだろう。そう、この作品はカラーなのだ。結局、プリズマ社のカラー方式は広まらなかったのだが。

 カラーとなることで、グッと現代との距離感が縮まるように感じられるのは、モノクロが当たり前の時代の他の映像をみても同じである。この作品の工場を見ると、今も昔も基本的には使われている機械の動きが同じ事が、カラーによってより身近に感じられた。