映画評「SHIVER AND SHAKE」

 製作国アメリカ ローリン・フィルムス製作 パテ・エクスチェンジ配給
 監督J・A・ハウ 製作ハル・ローチ 出演ジェームズ・パロット、ジョビナ・ラルストン

 主演のジェームズ・パロットは、当時同じローチのスタジオに所属していたチャーリー・チェイスの弟であり、風貌も良く似ている。パロットは後にローレル&ハーディの短編を監督して高い評価を得るが、この映画製作当時はローチのスタジオに所属する多くのコメディアンの1人だった。

 ネコが被ったシーツが動くのを見て幽霊と勘違いするというギャグは、同じローチのスタジオで作られたハロルド・ロイドの短編などでも使われているものである。シチュエーションに頼り、これといったギャグの工夫もない作品である。