映画評「YOUNG SHERLOCKS」

 製作国アメリカ ハル・ローチ・ステゥディオズ製作 パテ・エクスチェンジ配給
 監督ロバート・F・マクゴーワン、トム・マクナマラ 製作・脚本ハル・ローチ
 出演アーネスト・モリソン、ペギー・カートライト、エド・ブランデンバーグ、ロイ・ブルックス

 ペギーが誘拐され、アーニーたちは助けに向かう。

 「OUR GANG(ちびっ子ギャング)」シリーズの3作目として製作された作品である。内容は他愛ないと言ってしまえばそれまでだが、子どもたちが完全に主役で、黒人と白人の子どもたちが対等に登場するという点で画期的なシリーズだったのだろう。

 この作品の最後には、子どもたちが仕切る街が、夢の街として登場する。「ちびっ子ギャング」シリーズが、子どもたちの世界を描いたことによるものであり、夢の世界を描いている(そういえば、この作品は夢オチだ)ことを考えると、徹頭徹尾子どもたちの側に寄った作品としたことが、成功の秘訣だったのかもしれない。