映画評「ネコたちの逆襲」 - 映画中毒者の映画の歴史

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ　[原題]FELIX REVOLTS
[製作]パット・サリヴァン・カートゥーンズ　[配給]マーガレット・Ｊ・ウィンクラー

[監督]オットー・メスマー　[製作]パット・サリヴァン

　虐げられたネコたちのために、フィリックスを先頭にネコたちが人間に戦いを挑む。

　虐げられた現況を、フィリックスが「まるでネコをイヌのように扱いやがって」とつぶやいて見せるのが秀逸。「ネコたちはスト中だから」とネズミをそそのかして町で悪さをさせ、人間たちが困ると乗り出すという狡猾さまで見せる。

　他のフィリックス作品にも共通することだが、アニメならではの繰り返しの演出が楽しい。例えば、ネズミが町を荒らすシーンでは、列になったネズミたちが勝手に食料品を持ち出す描写が繰り返される。

　設定も、ギャグも、演出も楽しい作品だ。