映画評「BED TIME」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ 

[製作]アウト・オブ・ジ・インクウィル・フィルムズ [配給]マーガレット・J・ウィンクラー

[監督]デイヴ・フライシャー

 アニメーターが、ピエロのココを描いた後、絵をそのままにして寝ようとする。すると、ココが絵から飛び出してアニメーターの睡眠の邪魔をする。怒ったアニメーターは、ココを断崖絶壁の頂上に立たせるように絵を描く。「ベティ・ブープ」シリーズなどで知られるデイヴ・フライシャーが監督した、実写とアニメを結合させた「アウト・オブ・ジ・インクウィル」シリーズの1つ。ピエロのココは、同シリーズではおなじみのキャラクター。

 最も面白かったのは、大都市の町並みの写真の中を巨大化したココが動きまわるシーン。顔が白いこともあり、「ゴースト・バスターズ」(1984)のマシュマロマンを思わせるものがあった。巨大化したココに襲われたデイヴだったが、実は夢で、シーツが体に巻き付いて不自由な状態で目が覚め、画用紙に描かれたココをインク壺の中に戻すというオチもしっかりとしている。