映画評「KID SPEED」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ [製作]チャドウィック・ピクチャーズ・コーポレーション、ラリー・シーモン・プロダクションズ [配給]エデュケーショナル・フィルム・エクスチェンジ

[監督・製作・脚本]ラリー・シーモン [監督・脚本]ノエル・M・スミス [撮影]ハンス・F・コーネカンプ

[出演]ラリー・シーモン、ドロシー・ドゥワン、オリヴァー・ハーディ、フランク・アレクサンダー、スペンサー・ベル

 スポーツカーのドライバーであるスピード・キッドは、恋のライバルであるデンジャラス・ダンと仲が悪い。自動車レースが開催され、勝ったものは2人が愛する女性とデートできることになる。

 前半はキッドとダンを中心としたドタバタで、屋根から落ちたり、積み上がった木箱が落ちたりといった、シーモン作品の魅力である「大げさ」の片鱗を見せるものの、カットを割っていることから迫力は半減している。

 後半の自動車レースの展開もありきたりながら、橋が爆発したり、土砂崩れが起こったりといった派手な演出を見ることができる。単に、爆発や土砂崩れが起こるだけではなく、その後車が飛び跳ねたりといった部分も含めて、シーモン作品ならではの「大げさ」の快楽を感じることが出来る作品だ。