リュミエール社作品集(42)
「脱穀機」(1897)
脱穀機に収穫した穀物を入れる様子を撮影。
少し高いところから穀物を入れるため、高いところに束ねた穀物を乗せる人がおり、彼が中心となっている。機械自体についてはあまりよくわからない。
「ベルヴューのケーブル鉄道からのパノラマ」
下に向かっているケーブル鉄道から、下に見える駅や街並みを撮影。
広大な街並みが見えるかと期待したが、映像が粗くよくわからなかった。
「ハノイの煉瓦製造所メフル・エ・ブルゴワンの出口」
工場の出口から出てくる人々の様子を撮影。
リヨンの「工場の出口」と構図は似ている。
違う点がいくつかある。工場から出る人々をチェックしている人物がいる、子供がいるといった点だ。もちろん両者とも演出は施されているのだろうが、こちらの方には労働から解放された明るさや、自由闊達さといったリヨンの工場の出口にあった雰囲気はない。
植民地とはこういうものだったのだろうか。
「ロベスピエールの死」
ロベスピエールが射殺される様子を描いた舞台を撮影。
凝った書割によるが印象的。また、発砲の際の立ち上る煙も印象的。
ナレーションによると、ロベスピエールは射殺されたのではなく、ギロチンで殺されたのだという。適当である。
「セントラル・パークのスケーター」(1896)
ニューヨーク。ローラースケートで遊ぶ子供たちの様子を撮影。