リュミエール社作品集(65)

「カッラーレ:トンネルから出る列車」(1897)

 イタリア。大理石を積んだ列車がトンネルからやってきて止まる様子を撮影。
 列車から降りた人がケガをしたようで、人が大勢駆けつけているが、ナレーションによると、演技か本当かわからないという。
 あまり意味なく大理石に飛び乗っている人がいることを見ると、芝居じゃないかとも思えるが、本当のところは分からない。


ベルファスト:救出の演習」(1897)

 消防隊がはしごを使って救助する練習の様子を撮影。
 途中でハシゴをつなげて高いところまで救助できるようにする様子を物珍しい。
 やや遠めから撮影していることが、全体を把握できるようになっていて見やすい。


「遠くから見たラインの瀑布」(1896)

 スイス。川の途中にある滝の様子を撮影。
 それほど大きなものではないが、その分近めから撮影することができて迫力を感じる。


「バレエ:『ヴェネツィアカーニヴァル』2」(1897)

 バレエの様子を撮影。
 実際のバレエ団の演技を撮影したものだという。


「草上の食事」(1898)

 草原で、赤ちゃんを囲む少年・少女たちが楽しげにお菓子を食べている様子を撮影。
 ナレーションで語られているように、チョコレートのCMに使えそうな作品。
 DVDのパッケージでは「草上の食事」となっているが、本編では「田園でのおやつ」となっていた。