リュミエール社作品集(72)

「悪魔の鍋」

 トリック映画。火にかけた鍋に子供も間違って入れてしまった男。鍋の中から悪魔が突如現れ、男を叱りつける。悪魔は男を鍋の中に入れ、瞬時に消してしまい、自らも姿を消して去っていく。
 つなぎ目があまりよくわからないよく出来たトリック映画だった。


「不思議な食事」

 トリック映画。食べようとした食事が人の首になってしゃべりだしたり、投げたテーブルクロスが女性になったかと思うと目を離している隙に悪魔になったりといった入れ替わりトリックが使われている。
 また、簡単な彩色が施されていることと、画面に右下に「Lumiere」も文字が入っているのも特徴的。
 ナレーションによると、同じ題材がメリエスとパテでも作られており、区別するためにロゴを入れたのだという。


「耕作」(1896)

 ノルマンディー。牛を使って耕作するをする様子を撮影。
 6頭の牛が登場するのだが、ナレーションによるといつもはもっと少ないのだという。
 広大な畑と耕作をする人、牛、後ろに見える丘という構図がすばらしい。


「広場」(1896)

 ベツレヘム。広場で多くの子供たちが何かに群がっている様子を撮影。
 何に群がっているかは不明。
 奥に見える古い建物が特徴的だ。


「食事をする猫」(1896)

 猫にエサをやる様子を撮影。
 上から猫にエサを見せて、それに飛びつく様子を撮影。