フランス マックス・ランデーの作品 1907年
「LES DEBUTS D'UN PATINEUR」(1907)
英語題「MAX LEARNES TO SKATE」 製作国フランス パテ・フレール製作・配給
監督ルイス・J・ガスニエ 製作フェルディナン・ゼッカ 出演マックス・ランデー
スケート場にスケートをしにきたマックスだが、うまく滑れない。
ランデーはこの頃から人気を高めていったといわれている。チャールズ・チャップリンがランデーの影響を受けたという話は有名だが、この作品を見ると、チャップリンがうまく滑れないという面白さを芸として表現(滑れない姿すらコントロール)されているのに対し、ランデーは本当に滑れないような印象を与える(実際どうなのかは分からない)。ランデーの作品は、チャップリンやアメリカのコメディと比べるとナチュラルな笑いを呼ぶ。
「LA VIE DE POLICHINELLE」(1907)
英語題「HARLEQUIN’S STORY」 製作国フランス パテ・フレール製作・配給
監督アルベール・カペラーニ、ルシアン・ノンゲ 脚本アルベール・カペラーニ 出演マックス・ランデー
1人のピエロが、バラバラなってしまった女性を生き返らせ、夢の国へ連れていく。
ランデー主演作だが、ピエロの扮装をしていることや、遠くから撮影されたショットで構成されていることから、ランデーだと判別がつかない。内容的にも、コメディではなくファンタジーである。ジョルジュ・メリエスの作品と比べると、ショットがいくつかに割れているものの、固定したカメラで撮影されている点など共通点も多い。ストップ・モーションなどの映像トリックのために、固定したカメラは必要だったのだろうと思われる。