エジソン社の作品 1912年(4)

「THE PUBLIC AND PRIVATE CARE OF INFANTS」

 双子を持つ未亡人が、働くために子供の1人を知人に預け、もう1人を施設に預ける。施設に預けた方の子供は適切な扱いをされず、最後には死んでしまう。

 社会的メッセージの強い作品。「子供は自分で愛を込めて育てなければならない」というメッセージが込められている。一方で、子供がいるために働きに出られないという貧しい女性の状況については示唆がなく、片手落ちのような印象も受ける。

 このタイプの作品にはありがちなのだが、施設の状況がことさら悪く描かれている。滑稽に見えるほど極端ではないが、一方的に悪く描かれれば描かれるほど、信頼感が欠けて映る。

 エジソン社では、こういった社会問題を取り上げた作品も多数作られていたのだという。

 Carlton KingとCharles M. Seay監督作



(DVD紹介)

Edison: Invention of the Movies [DVD] [Import]

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映画初期のエジソン社製作の映画を大量に見ることができる4枚組DVD−BOX。各作品についての解説(英語)もあり、かなり親切な作りになっている。

注意!・・・「リージョン1」のDVDです。「リージョン1」対応のプレイヤーが必要です。