フランス マックス・ランデーの作品

「MAX VEUT GRANDIR」(1912)

 製作国フランス英語題「MAX GETS STUCK UP」 パテ・フレール製作・配給
 監督・脚本・出演マックス・ランデー

 接着剤がついたのか、マックスの手に紙や皿が貼りついて離れなくなる。

 ワン・アイデアで作られた3分程度のコント。


「MAX A PEUR DES CHIENS」(1912)

 製作国フランス 英語題「MAX FEARS THE DOGS」 パテ・フレール製作・配給
 出演マックス・ランデー

 犬に追いかけられるマックス。追い詰められたマックスが紙に何かを書く。紙を犬に見せると、犬は去っていく。紙に書いた言葉がギャグになっており、そのワン・アイデアのみで成立している作品と思われるが、残念ながらフランス語のため分からなかった・・・。


「MAX ET LA STATUE」(1912)

 製作国フランス 英語題「MAX AND THE STATUE」 パテ・フレール製作・配給
 監督・脚本・出演マックス・ランデー

 仮面舞踏会に甲冑を着て出席したマックスは酔っ払って寝てしまう。この後、博物館に飾られる置物と間違われて・・・。

 担いだら人が入っているということはすぐに分かりそうなだが、そんな野暮なことは言いっこなし。目を覚ましたマックスが甲冑を着たままギターを弾き出し、甲冑が動き出したと思って周りの人々が驚くというオチも決まっており、楽しい作品になっている。


「MAX JONGLEUR PAR AMOUR」(1912)

 製作国フランス 英語題「MAX JUGGLES FOR LOVE」 パテ・フレール製作・配給
 出演マックス・ランデー

 マックスは、求婚相手に「3つの玉でジャグリングができたら結婚する」と言われる。

 ジャグラーを雇ってごまかそうとするがバレてしまう。ただそれだけの話だが、全体的なホンワカとした雰囲気がよい。


「MAX ET SON CHIEN DICK」(1912)

 製作国フランス 英語題「MAX AND HIS DOG」 パテ・フレール製作・配給
 監督・脚本・出演マックス・ランデー 監督レネ・ルプランス

 妻の浮気を疑ったマックスは、愛犬を派遣して妻の浮気の真相を探る。

 マック・セネットが主宰するキーストン・コメディとランデーのタイプの違いについて、この作品を元に解説したものがあった。それによると、妻の浮気を知った場合、キーストン・コメディの場合はカオスに満ちた乱闘になるのに対し、ランデーのこの作品は静かに展開する。確かにその通りだ。

 ラストのショット。マックスと犬が食事をするシーンにおけるホンワカとした雰囲気。ここにランデー・コメディの魅力が詰まっていると言える。