ネスター・フィルム・カンパニーの作品 1913年

「THE GIRL RANCHERS」

 製作国アメリ
 ネスター・フィルム・カンパニー製作 ユニヴァーサル・フィルム・マニュファクチュアリング・カンパニー
 監督アル・クリスティ 製作デイヴィッド・ホーズリー
 出演リー・モラン、ステラ・アダムス、マリー・ウォールキャンプ、ラモナ・ラングレー、ドナルド・マクドナルド

 西部の土地を相続した姉妹と母親は、女性たちの住みやすい町にしようと試みるが、荒くれ男たちは仕事をボイコットしてしまう。

 性差を扱ったコメディである。ガール・スカウトが1912年にアメリカで設立されたという時期でもあり、女性の活躍を描いた作品は少なからず作られていたらしく、この作品もその1つだ。

 最終的には、暴力に対しては男性の力を借りなければならないということで、互いを尊重していきましょうという教訓に収まっている。そこが、当時の男女観の常識的なラインだったのだろう。とはいえ、発想は面白く、単に面白おかしく描いているだけではないところは好感が持てる。