キーストン社の作品 1913年(1)

「BANGVILLE POLICE」

 マック・セネットによるドタバタ喜劇で有名なキーストン社の作品。ミューチュアル社配給。主演は、後にキーストン時代のチャップリン映画の共演者としても活躍するメイベル・ノーマンド。

 田舎町で牛を飼っている農家の1人娘が、2人組の強盗がやってきたと勘違いし、警察に通報する。警官に、娘の親などが加わりドタバタ騒動が起こる。

 D・W・グリフィスの「淋しい別荘」(1909)や「LONEDALE OPERATOR」(1911)「彼女と彼女の信頼」(1912)のパロディともいえる内容。グリフィスの方は、真面目に助けに来てくれるが、この作品では間抜けな警官たちがドタバタを起こしながらやってくる。

 キーストンは、間抜けな警官たちを「キーストン・コップ」として売り出すのだが、この作品が「キーストン・コップ」という言葉が初めて登場した作品なのだという。後のキーストン・コップは、しっかりとした警官の制服を着ているのだが、この作品では田舎町が舞台ということもあり、普通の格好をしている。



(DVD紹介)

「The Movies Begin - A Treasury of Early Cinema, 1894-1913」

 初期の映画を多く見ることができる5枚組みのDVD。リュミエール兄弟エジソン社、ジョルジュ・メリエスを始め、イギリスのブライトン派と呼ばれた人々など、日本ではなかなか見ることができない作品を見ることができる。

 アメリカのamazonから輸入して買うことができるが、もちろん英語。それでも買いたいと思う人は、下記サイトが参考になります。

http://dvd.or.tv/
 
注意!・・・「リージョン1」のDVDです。「リージョン1」対応のプレイヤーが必要です。注意!・・・「リージョン1」のDVDです。「リージョン1」対応のプレイヤーが必要です。