キーストン時代のチャップリンの作品「両夫婦」（「二組の夫婦」）

　酔っ払って帰ってきたチャーリーは、同じように酔っ払って帰ってきた隣部屋に住むファッティと一緒に、怒る妻を置いて酒場へと繰り出していく。

　チャップリンとアーバックルの共演作。チャップリンの方が先に登場するので、この作品内の格としてはチャップリンの方が上なのだろうと思う。

　酔っ払って肩を組みながら歩いているうちに、チャーリーが転んでしまうが、ファッティがそのままチャーリーを引っ張っていくギャグは体格の違いを生かしているが、そのほかは２人が揃ったことが生かされたギャグがあるとはいえない。

　ラストは、妻たちに追われた２人が、底に穴のあいたボートに寝転がり、少しずつ水に沈んでいくというシーン。映像的にもストーリー的にもきちっと閉められている。