キーストン時代のチャップリンの作品「夫婦交換騒動」
チャーリーは妻をほったらかして、マック・スウェインの妻にちょっかいを出している。その頃、マック・スウェインもチャップリンの妻にちょっかいを出している。妻たちはチャーリーとスウェインを軽くあしらうも、2人はしつこく、警官が2人を追い払おうとして、ドタバタが繰り広げられる。
チャップリンのキーストン社後期の作品では、マック・スウェインとの共演作が多い。スウェインは巨漢のため、小柄なチャップリンとのドタバタがうまくかみ合っている。後にこのコンビは「黄金狂時代」(1925)で、今度は残酷なドタバタを見せてくれる。
基本的にはドタバタオンリーの作品なのだが、ストーリーに多少の配慮が伺える。ラストで、それぞれが元の鞘に収まるが、チャーリーがまた手をスウェインの妻に手を出そうとして、妻に引っ張られるというオチがついている点も、「物語」へのチャップリンの配慮が見える。
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