エジソン社の作品　１９１５年（２）

「BLACK EYES」

　あるカップルが主人公。お互いに自分の楽しみのために嘘をついて遊びに出かける２人。互いに目を腫らすはめに陥り、同じ病院で治療を受けたことから、互いの嘘が露呈する。最後には仲直り。

　教訓的な内容だが、シリアスになりすぎず、またコミカルにもなりすぎていない、バランスのいい作品。１５分（１巻物）の枠の中では、最大限の情報量を詰め込んでいるように思え、話法の成熟を感じさせる（といっても、時代はすでに長編へと移っており、１巻物では物足りなさを観客は感じていたのだが）。

　ラスト近く、妻に許しを乞う夫のバックで、いんちき臭い医者たちが、うまくいくようにとおまじないの仕草をするのが笑える。

　Will Louis監督作。

（ＤＶＤ紹介）

映画初期のエジソン社製作の映画を大量に見ることができる４枚組ＤＶＤ−ＢＯＸ。各作品についての解説（英語）もあり、かなり親切な作りになっている。