映画評「ドーグラスの奮闘」
製作国アメリカ 原題「REGGIE MIXES IN」
ファイン・アーツ・フィルム・カンパニー製作 トライアングル・ディストリビューション配給
監督クリスティ・キャバンヌ 原作ロバート・M・ベイカー 脚本ロイ・サマービル
出演ダグラス・フェアバンクス、ベッシー・ラブ、ジョセフ・シングルトン、ウィリアム・ロワリー
金持ちのレジーは、貧しいダンサーに恋をする。彼女の恋心を得るために、貧しいフリをして、彼女のおどる酒場で働く。
フェアバンクスが快活なレジーを自然体で演じている。忠実な召使いの渋面の見事な顔真似といった、ちょっとしたギャグも楽しい。ベッシー・ラブが、薄幸そうなダンサーを好演していることもあり、ちょっとしたロマンスとして楽しむことはできるものの、フェアバンクスの魅力が活かして切れているとはいえない。
役者陣が好演しているにも関わらず、今一つなのは、ひとえに脚本と演出によるためだろう。フェアバンクスが、ジョン・エマーソンやアニタ・ルースと組んだ作品を世に送り出すのはもう少し先の話である。