映画評「ドーグラスの好奇」

 製作国アメリカ 原題「MANHATTAN MADNESS」
 ファイン・アーツ・フィルム・カンパニー製作 トライアングル・ディストリビューション配給
 監督アラン・ドワン 出演ダグラス・フェアバンクス、ジュエル・カルメン、ジョージ・ベレンジャー

 西部の魅力に虜になってニューヨークに戻ってきたスティーブ。旧友たちに西部の刺激的な生活を語るが、受け入れられない。

 後半のオチがうまく効いた作品である。序盤の西部と東部を比較したカット・バックの楽しさが、そこだけにとどまらず、後半のオチへの伏線となっているあたりはうまい。だが、フェアバンクスらしさの点では物足りない。フェアバンクスの笑顔も快活さも、良く出来たストーリーの後ろに隠れてしまっている。