映画評「CHILDREN IN THE HOUSE」

 製作国アメリカ ファイン・アーツ・フィルム・カンパニー製作 トライアングル・ディストリビューティング配給
 監督チェスター・M・フランクリン、シドニー・フランクリン 出演ノーマ・タルマッジ、アリス・ウィルソン

 自分を顧みない夫との結婚を後悔しているコーラは、かつての恋人チャールズへの思いが募っていた。

 犯罪に走り、夫が自滅していくという内容の作品。タルマッジは間違いなく主演だが、あまり目立つようには撮られていない。1916年にプロデューサーのジョセフ・M・シェンクと結婚する前の、ファイン・アーツと契約していた頃のタルマッジは、まだ多くの主演級女優の1人という印象だ。

 ラストは、犯罪者集団と警官の車の追いかけっこに、火事になる子どもたちが捕らえられた小屋、かつての恋人の危機を知ったコーラの行動がカットバックで展開されているが、緊張感は盛り上がらず、あまりうまく作られているとは言えない。