映画評「FIGHTING THE WAR」

 戦争を中心とした報道映画カメラマンのドナルド・C・トンプソンによる22分のドキュメンタリー。

 長い長い兵士たちの行進や塹壕での生活に加えて、実際の戦闘シーンも撮影されている。塹壕の毒ガスを抜く作業や、パラシュートの実験などの珍しい映像も見ることが出来る。戦闘機から撮影されたシーンもあるが、これは実際の戦闘の際にトンプソンがイギリスの戦闘機に乗せてもらって撮影したものだという。

 トンプソンは危険を危険を顧みないタイプのカメラマンであったといえる。検閲があったとはいえ、こういったカメラマンの存在のおかげで、当時の人々は戦場の様子の一端でも知ることが出来た。そして、今を生きる私たちも一端を知ることが出来る。

World War 1 Films of Silent Era [VHS] [Import]

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