マーガレット・サンガーの産児制限運動と映画

　マーガレット・サンガーはアメリカにおける産児制限運動の主導者であり、、「産児制限」という言葉を考案し、避妊方法を広めようとした。当時、避妊の情報はわいせつとみなされ、サンガーは投獄される羽目にも陥ったという。

　そんなサンガーは、性教育映画を製作してプロパガンダとして利用しようとした。サンガーが脚本を書き、主演して製作した自伝的映画である「Birth Control」（１９１７）がそれである。ニューヨーク市からは上映を禁じられるなどの措置を受けたが、この映画は後の性教育の雛形となった。

　また、第一次大戦後は社会問題となった性病についての映画が多く作られるようになる。

（映画本紹介）