日本 輸入映画 1917年

 この頃になると、軽快なリズムとスピーディな展開のアメリカ映画が日本国内でも次第に優勢になっていった。「マクベス」「シヴィリゼーション」「恐ろしき一夜」「ジャンダーク」といったアメリカ映画が公開されている。

 他の国の作品では、「ゴーレム」「一人息子」(ドイツ)、「復活」(ロシア)、「火」(イタリア)、「乱菊の舞」(フランス)といった作品が公開されている。

 また、日本国内でも高い人気を誇っていたチャップリン映画の興行価値を重視した日活はこの年、日活のロンドン出張所を通して、ミューチュアル社に巨費を払って契約し、日本での興行権を獲得している。



(映画本紹介)

日本映画発達史 (1) 活動写真時代 (中公文庫)

日本映画発達史 (1) 活動写真時代 (中公文庫)

日本の映画の歴史を追った大著。日本映画史の一通りの流れを知るにはうってつけ。