映画評「KNOW THY WIFE」 アル・クリスティ監督作
製作国アメリカ
クリスティ・フィルム・カンパニー製作
製作・監督アル・クリスティ 出演ドロシー・デヴォーア
13分程度の短編コメディ。青年ボブは、社交界の女性を結婚相手として紹介するという両親からの手紙を受け取る。だが、ボブは両親に黙ってベティと結婚していた。ボブは両親を驚かせるために、男装をさせたベティと共に両親の元へ向かう。
両親に結婚したことを伝えるために、ベティを男装させる必要はあるか?まったくない。などということを指摘して、この作品がダメだと言いたいわけではない。この作品は13分の気楽なコメディだ。女性が男装することで視覚的な興味を引かせ、話をちょっと面白くするための仕掛けである。
ベティが男装することで物語は成立しているが、決して大きな笑いを呼ぶような展開にはならない。男装したベティとボブがキスをしているところを両親に見られたりとするといった、ちょっとした面白さを映画にもたらすだけだ。
今見てもそれほど面白味を感じられる作品ではないと私は思うが、当時山のように作られた短編コメディ(当時短編コメディは長編映画の前座として、プログラムに組まれていた)の一端を知ることはできる。
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