そのほかのアメリカ映画 1919年

 1月にはアメリカ撮影監督協会(ASC)が設立されている。

 独立プロを設立して自らが主演する映画を製作していた早川雪洲は、ラブ・ロマンスである「明暗の人」(1919)が絶賛されたといわれる。

 ジョージ・メルフォード監督は、登場人物が「青春」「良心」といった象徴的な名前で登場するという「エヴリウーマン」(1919)などを監督している。

 ジョン・フォードは、「空拳」(1919)のようなハリー・ケイリー主演の西部劇を作るなど、修行中だった。

 かつて短編西部劇「ブロンコ・ビリー」シリーズで人気を得たギルバート・M・アンダーソンは、長編西部劇である「THE SON-OF-A-GUN」(1919)に出演している。

 この頃、有名なスポーツ選手が映画に登場するようになっていた。この年には、ボクシングのチャンピオンだったジム・コーベット主演の連続活劇「深夜の人」(1919)が作られている。

 アニメーションの分野では、禁酒法を揶揄した内容の「THE BREATH OF A NATION」(1919)などが作られている。

映画史を学ぶクリティカル・ワーズ

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