その他のドイツ映画 1920年

 1920年代に、ドイツでは実験的な作品が数多く創られていくことになる。非具象的な映像が画面に展開する映画群は、「絶対映画」と呼ばれた。そんな絶対映画のさきがけともいえるワルター・ルットマンの「映画作品1」(1919−1921)がこの年から製作されている。

 ドキュメンタリーの分野では、Uボートの活躍を撮影した「THE LOG OF THE U-35」(1919)が作られている。

 技術の面では、ハンス・フォグト、ヨーエ・エンゲル、ジョゼル・マゾールが、音響録音システムであるトリ=エルゴンの特許を取得している。