映画評「愛の囚人」

 製作国アメリ
 トライアングル・フィルム・コーポレーション製作 トライアングル・ディストリビューティング配給
 監督ジョン・フランシス・ディロン 原作・脚本E・マグナス・イングルトン
 出演オリーヴ・トーマス、ジョー・キング、ウィリアム・V・モング、ハーヴェイ・クラーク

 2人の妹を育てるためにココアの売り子を始めた貧しいナンシーは、偶然知り合った金持ちのクリーヴランドと結婚する。だが、クリーヴランドも死んでしまい途方に暮れるナンシーは、昼は社交界のホステスとして活動する一方で、夜は泥棒として活躍する。

 25歳という早すぎる死によって知られるオリーヴ・トーマス主演の作品である。貧しい少女から、社交界の名夫人、泥棒までを演じている。可愛らしさ、凛々しさ、美しさなど、様々な魅力を放っているのが見て取れる。最後の15分程度が失われてしまってるものの、トーマスの魅力の一端がここにはある。