映画評「THE BREATH OF A NATION」

 製作国アメリ
 製作インターナショナル・フィルム・サービス 配給エデュケーショナル・フィルム・エクスチェンジ
 監督グレゴリー・ラ・カーヴァ

 酒飲みの主人公は、妻から飲酒の害を訴える集会に参加するように言われるが、バーへと向かってしまうという短編アニメーション映画。

 1920年からアメリカ全土で禁酒法が制定される。この作品は、見たところ禁酒法に賛成とも反対とも言えない内容となっている。製作を担当し、登場するキャラクターが掲載されていた新聞の経営者でもあるウィリアム・ランドルフ・ハーストは、禁酒法に反対していたことから、禁酒法に反対の立場なのだろう。

 アニメ自体は、背景や登場人物などが簡略化されたものだが、アニメならではシュールな表現が満載で、スピーディな展開と短い上映時間(約6分)もあり、楽しめる作品と言えるのではないだろうか。