映画評「THE FLIRTS」

 製作国アメリカ ブルズ・アイ製作・配給
 監督チャーリー・チェイス 出演ハンク・マン、ジミー・アダムス、レオ・ホワイト

 2人の男が、ホテルに泊まる女性たちを追いかけているうちに互いに対立しあい、最後には決闘になる。

 ブルズ・アイでは、チャールズ・チャップリンの模倣者として有名だったビリー・ウェストがいたが、ウェストが去ってしまったために、ハンク・マンをチャップリンに仕立てて作られた作品である。人が変わってもチャップリンにこだわっているところに商魂を感じたりもするが、一方で他にアイデアが無かったのかという気持ちにもなる。ただ、それだけ当時短編から長編に移行していたチャップリンの人気が高かった証拠でもある。

 走る姿を長々と流したり、女性を追いかけていくとホテルの警備員に止められるというギャグを繰り返したりと、本来ならば15分程度で済む話を20分強に引き延ばしているような印象を受ける。それで面白ければ文句はないのだが、それほど面白くない。