映画評「ALL JAZZED UP」
製作国アメリカ
クリスティー・フィルム・カンパニー製作 出演ボビー・ヴァーノン
新婚のボビーは新妻と都会のホテルに泊まり、溜めた金を投資する。しかし、投資するために金を渡した人物が悪人で、金を持って逃げてしまう。
ボビー・ヴァーノンは、サイレント期にコメディアンとして活躍した人物。グロリア・スワンソンとの共演作もある。
最大のギャグは、「ANGEL’S FLIGHT」という名前のロサンゼルスにある実在したケーブル・カーに乗りに行った新妻のメモを見て、ケーブル・カーのことだと知らないボビーが、新妻が自殺してしまったと思い込むところだろう。「世界一短い鉄道」というのが売り文句だったという「ANGEL’S FLIGHT」という名前のケーブル・カーが先にあってのアイデアだろうと思われる。当時量産されていた短編コメディの製作法の一端が垣間見えるようだ。