映画評「WHAT HAPPENED TO ROSA」

 製作国アメリ
 ゴールドウィン・ピクチャーズ製作 ゴールドウィンディストリビューション配給
 監督ヴィクター・シャーツィンガー 製作サミュエル・ゴールドウィン 出演メイベル・ノーマンド

 地味なデパート店員のメイムは、インチキくさい占い師に、前世はエジプトの踊子のローサだったといわれる。メイムは半信半疑ながらもローサのフリをしてパーティに出席し、ハンサムな医者ドリューの心を射止める。

 1910年代はキーストン社に所属し、短編サイレント・コメディの主演女優として人気を得たノーマンドが主演の作品。この頃ノーマンドは、サミュエル・ゴールドウィンの製作会社と契約していた。

 正直、それほど面白い作品とは思えなかった。地味なデパートの店員と露出が高めの踊子、さらには少年の格好まで見せてくれるものの、そこから面白さはあまり生み出されていないように感じた

 この頃から、ノーマンドの人気は落ち目となっていたのだという。その理由も、この作品を見ると、なんだか分かるような気がする。