映画評「THE JUNGLE PRINCESS」

 製作国アメリ
 シーリグ・ポリスコープ・カンパニー製作
 監督E・A・マーティン 出演ファニタ・ハンセン
 億万長者の男が、アフリカで密猟をしている男が捕らえている女性を助けようとする。女性は、実はとある国の王女だった。

 1910年代から1920年代にかけて製作されて人気を呼んだ連続映画の1つ。私が見たのは全15エピソードを4エピソードに編集しなおしたものだ。

 猛獣映画を得意としていたシーリグの作品らしく、ライオンやトラが登場して映画にスペクタクルの要素を付け加えている。ただ、主人公たちがピンチに陥っては助かるというお決まりのパターンに工夫がないため、効果的に使われているとはいえない。アフリカを舞台にすることから得られるエキゾチズムと猛獣が見所の作品だが、ストーリーや演出に工夫がないのが残念だ。