映画評「THE BATH DUB」

　製作国アメリカ　リールクラフト・ピクチャーズ製作　出演ビリー・フラニー

　オープンを控えたホテルに、バス・タブが設置できないというトラブルが発生。掃除夫の親戚が発明した、自動で動くバス・タブを設置してオープンするが・・・。

　ビリー・フラニーは今では知られていない人物だが、当時１５分に満たない短編コメディに出演したコメディアンなのだという。週単位で作られた作品は、Ｂ級と言うべきものだったらしい。それでも、チャールズ・チャップリンやハロルド・ロイド、バスター・キートン、ロスコー･アーバックルといった人気者たちが徐々に長編へと移行していき、そのために上映するために映画館が映画配給会社に支払う金額も高くなっていたであろう時代において、二流・三流の映画館にとっては、このようなコメディは不可欠だったのだ。

　Ｂ級にふさわしく、堅苦しくない気楽に楽しめる作品となっている。何で、バスタブが自動で動く説明なんて、もちろんいらない。