スウェーデン映画、フィンランド映画 1922年

 スウェーデンでは、ヴィクトル・シェーストレームが、フランス人作家ピエール・フロンデー原作の「包囲された家」(1922)を監督したが、失敗作といわれている。児童ものを得意としていたというシーグルド・ヴァレーン監督は、「アンデショーン夫人の家のカッレ君」(1922)を送り出している。

 フィンランドでは、国民主義的・民族的な作品が主流を占めていた。フィンランド映画界の中心人物だったエルッキ・カルは、フィンランド外務省の依頼による長篇記録映画「フィンランディア」(1922)を製作している。