映画評「ディズニーのブレーメンの音楽隊」

 製作国アメリカ 原題「THE FOUR MUSICIANS OF BREMEN」
 ラフ=O=グラム・フィルムズ製作 レスリー・B・メイス配給
 監督・製作・作画ウォルト・ディズニー 原作グリム兄弟 脚本ウォルト・ファイファー 作画ルドルフ・イジング

 カンサス・シティでアニメを製作していた頃のウォルト・ディズニーの作品。童話を題材にした作品を多く製作し、成功をおさめた。

 独特の画調、擬人化された魚、音楽とダンスへのこだわりなど、後の「ミッキー・マウス」や「シリー・シンフォニー」シリーズにも通じる特徴を持った作品である。同時期の作品と比べて、背景も描き込まれている点も特徴的だ。空を飛んだり、海を泳ぎまわったりといったアニメならではの爽快感も表現しようとしており、後のディズニー・アニメの成功の要因は、最初期から備わっていたことを教えてくれる。