映画評「長靴をはいた猫」

 製作国アメリカ 原題「PUSS IN BOOTS」 ラフ=O=グラム・フィルムズ製作 レスリー・B・メイス配給
 監督・製作・作画ウォルト・ディズニー 原作グリム兄弟 脚本ウォルト・ファイファー

 ディズニーの最初期の作品で、後の画調とは異なる。童話を題材に、現代的な要素をふんだんに盛り込んだストーリーが楽しい。同時期の大スターであるルドルフ・ヴァレンティノ主演の「血と砂」(1922)をパクった映画を見て、主人公とネコが、王様から王女との結婚の許可をもらうヒントを得る。闘牛で牛を倒すために、電気を使うなど、様々な工夫が織り交ぜられている。