フランス ジャック・フェデーの映画製作「クランクビーユ」

 1921年に「女郎蜘蛛」でヒットを飛ばしたジャック・フェデーは、「クランクビーユ」(1923)を監督している。

 パリの下町とスタジオで撮影された作品で、心理的要素によって法廷での場面が変形するといった工夫がされていた。また、影響力の大きい人物が証言しているシーンで、トリック撮影を使って人物を大きくするなど、表現主義的な演出が行われた。

 ちなみに「クランクビーユ」は、ベルギーではベルギーの法律を冒涜しているという理由で上映禁止となっている。