映画評「フィリックスのオバケ騒動」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ　[原題]FELIX THE GHOST BREAKER
[製作]パット・サリヴァン・カートゥーンズ 　[配給]マーガレット・Ｊ・ウィンクラー

[監督]オットー・メスマー　[製作]パット・サリヴァン

　墓場で寝ていたフィリックスの前にオバケが登場。オバケは、ある家に入り込み、主人を脅かす。

　最も面白いのは、家にいるオバケを追いだしてもらおうと主人が警察に電話して、警察がやって来てから追い払われるまでの描写。明らかに車に入りきれない数の警官たちが、車から出てきて家の中に入って行く。家の中からは、「ウォー」とか「助けて！」といった声が聞こえ（サイレントなので、文字で表現）、車の中に明らかに入りきれない数の警官たちが車に乗って逃げていく。あえて、家の中を見せない描写が、コミカルな味を出している。

　同時期に作られたフィリックスのアニメシリーズの中でも、工夫が凝らされた、非常に楽しい作品である。

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