映画評「STOLEN GOODS」
※ネタバレが含まれている場合があります
[製作国]アメリカ [製作]ハル・ローチ・ステゥディオズ [配給]パテ・エクスチェンジ
[監督]レオ・マッケリー [製作]ハル・ローチ
[出演]チャーリー・チェイス、マリー・モスキニ、ビリー・エングル、シドニー・ダルブルック、テンプラー・ザクス
美しい女性イモジーンと出会い恋にするようになったジミーは、デパートの販売員として勤めていた。デパートで万引きをして捕まった女性がイモジーンであることを知ったジミーは、彼女の万引き癖を直すために奮闘する。チャーリー・チェイスがジミー・ジャンプの役名で主演したコメディ・シリーズの1つ。
同じようにデパートを舞台にした主演作があるためか、この頃のチェイスの作品を見ていると、ハロルド・ロイドの後釜として、普通の青年のキャラクターで売ろうという意思が感じられる。ロイドはハル・ローチのスタジオで人気を得た後、この頃は自身のプロダクションを設立して独立していたのだった。
最も面白かったのは巨漢の男(ノア・ヤング)が、女性下着売り場で恥ずかしそうにジミーに何が欲しいかを伝える一連のシークエンス。これといったギャグはないのだが、ヤングのはにかみ演技がいい味を出していた。